カンチ・マヤ・タマン

カブレパランチョーク郡ロシ地区タクレ村から初の研修生。ムクさん(2014年度32期)とは同じ女性地位向上グループのメンバー。9人兄弟の末っ子。しかし他の兄弟は病気や事故で皆亡くなり、今は高齢のご両親との3人家族。幼稚園と小学校で先生をし、一家を支えている。女性の地位が高いとは言えない中、農業グループの副代表、女性グループの会計など、多くのボランティア活動に従事している。「村には医者もいない、診療所もない。私が応急処置ぐらいできるようになり、お金がない人を診てあげたい」と来日。日本では初等教育や保育、応急手当を含む保健衛生を中心に研修を受けた。

帰国後は、現地NGO・SAGUNのローカルファシリテーターとしてヤギ飼育プロジェクトを担当すると同時に、先生としてECD(就学前の幼児教育)センターで教える。SAGUNでの活動終了後は、ECDの仕事に専念。ネパール語、社会などを教え、生活指導も行う。子どもたちのためにおもちゃを購入し、ゴミ箱を設置するなど工夫をしている。現在は、米・野菜作りにも積極的に励んでいる。